
ここでは「さよなら銀河鉄道999」を10回以上視聴したあかね屋サン独自視点による感想をつづります。
・鉄郎の帽子はメーテルに届いたか?
・結局サイレンの魔女が全て破壊しちゃったけど?
・ちょっと話出来過ぎじゃない?
その他、重箱の隅までつつくような感想、考察も。
もちろん2時間映画ではヘンテコな部分もあるので、そのへんはツッコミながら。笑
今後繰り返し見たい人の邪魔をしてはいけないので、台無し感が漂いそうな部分には「閲覧注意!」および、次の項目へのページ内ジャンプができるボタンを用意しておきますね!
内容はまずは全体の感想、そしてシーンごとに気になったとこをお話します♪
「さよなら銀河鉄道999」はあってよかった。
「さよなら銀河鉄道999は不要だった」って声もあるけど、わたしは断然「あってよかった」と思う。
もちろん前作が気を失うくらいヒットしたから、「出せば売れるから続編を」という側面は否めない。
だけど前作で救い上げきれなかったモヤモヤをほぼ全部救い上げて、みごとに完結させてくれたと思う。
「すでにプロメシューム倒しているのに展開に無理ない?」って声もあるけど、本体と惑星と分かれているのは前作のメーテルと同じ。
プロメシュームの母星が残されてあると考えた方がむしろ自然だよね。
あと、前作だけ見たらご都合主義みたいに感じる部分もかなりフォローしてくれたように感じました。
その話は最後にしたいと思う。
とにかく美しいメーテル、とにかく美しい世界。
さよなら銀河鉄道999は、とにかく映像が綺麗。
きっと、いくらでもお金突っ込めたのでしょうね。
前作がありえないくらいに売れたから。
正直なとこ、前作は作画に粗があったと思う。
鉄郎の顔がシーンによって骨格レベルで違っているように感じたけど、同じ印象持った人もいるんじゃないかな。
前作は世に出すまで当たるか外すか分からないかった。
だけど今回は初めから当たりと分かっているくじを引くようなもの。
とにかく映像が美しい。
一番の注目はやっぱりメーテルとの再会。
ここ一体いくらお金をつぎ込んだのかというくらい美しいメーテル。
二度と会うことがないはずのメーテルとの再会。
美化されがちなイメージ中のメーテルにも負けない、美しいメーテル。
機関車からの風になびくブロンドの髪も細かく描かれた美しいメーテル。
メーテル以外にも、ラーメタル星、そのアマゾンのごとき水流と森林、宇宙空間、メカニック各種。
全てが美しい。
東海林修氏の美しい音楽
東海林修氏のクラシック調の音楽も魅力のひとつ。
松本零士先生も999の音楽の選択肢に、クラシックが合わせられないかというイメージも持っていたらしいです。
とはいえ噂では、東海林氏も依頼された当初はシンセサイザーで統一したいって話だったらしい。
だけど最終的にシンセは一部にしてくれて、ちょうどいい感じになったと思う♪
全体を通したテーマ曲(色んな曲調にアレンジして繰り返し流れるよね)、そしてメーテルとの出会いと別れの曲(再会 -LOVE THEME-)は秀逸。
2021年にはシネマコンサートも開催されました。
シネマコンサートは音楽的に「さよなら」の方が向いていると思う。
ただ、以前開催されたものは開催会場がよくなかったのか、多少不満が残るものになりました。
反省点を生かした再演をお待ちしております♪
ハーロック、エメラルダス
今回のハーロック、エメラルダスは展開に深くは関わってこない。
「人気キャラを登場させたい」という目的で登場シーンを作ったような印象があるよね。
もちろん、両者がいないと鉄郎たちが惑星大アンドロメダからの脱出は困難だったと思う。
だけどなんか、もっと肝になるシーンを用意して欲しかったけど、わたしが監督でもこれくらいしか扱えないかなー。
長々と尺が使えないのが2時間映画の難しいとこ。
黒騎士ファウスト
ただならぬ強者、黒騎士ファウスト。
ファウストの移動手段(?)のアレはかなり好き。
もしもひとつだけ夢が叶うならば、あの移動方法を身につけたい。笑
ファウストについては別ページでも
【ミヤウダーのオルゴール】黒騎士ファウストとの最終決戦前にネジを巻いたのは誰か?
ここから物語に沿って感想をちょちょっと
ここからは好きなシーン、気になったシーンを。
必ずしも有名なシーンというわけではないというか、有名なシーンは大体みんな同じ感想になるので少なめで♪
地面を掘り返してトランクを取り出すシーンはかなり好き。
当面使わないから地中に、でも大事に埋めておいて、それを再び使う日が来た。
そして鉄郎のために立ち上がる仲間たち。
老パルチが「行かせてやろうじゃないか」と言う前から、行かせてやる気満々の表情の仲間達。
その仲間達が立ち上がるとともに音楽も盛り上がる♪
999が帰ってきた、車掌さんとの再会
廃墟と化した薄暗いステーションにたたずむ999号。
暗くぼんやり姿が見える999号と機関車のシューという蒸気音がすごくいいよね。
「999が帰ってきた!」って感じがすごくする。
たぶん前作をタイムリーに見て、それで2年間待っていた人にも感慨深いシーンだったのでしょうね。
そして出迎える車掌さん。
列車から出て敬礼してお迎え。
ただの乗客の一人である鉄郎だけど、車掌さんにもきっと大きな思い入れがある。
老パルチがかっこよすぎる
じじーがカッコイイのが松本漫画。
本作の老パルチも例外に漏れない。
終始名前ないのにその圧倒的存在感
鉄郎の心に深く残る。
わたしの心にも、きっとみんなの心にも深く残っている。
機関車内のランプ点燈は前作より多め
機関車のランプは前作よりいっぱい点燈。
たぶんみんなこれ好きだよね??
(謎のレバーがガチャコンガチャコンなるやつも)
あと本作は機関車がちょっと喋る。笑
前作も本当は喋れたのかな?
あと前作ラストでも思ったけど、、、、鉄郎足速いな!笑
加速した列車に追いつくなんて。
あっ、でも、機関車さんがちょっと気をきかせて、ダイヤが乱れない範囲で減速してくれたのかな?とか。
そもそも鉄郎を乗せる目的でやってきたっぽいし。
相変わらず礼儀正しい車掌さん
車掌さんが、老パルチに敬礼するのすごく好き。
地球でも、ラーメタルでも鉄郎を待っていてくれているし。
コントロールセンターでも乗客の安全を守るために列車を降りようとするし。
臆病なのに礼儀や信義を通すひと。
堅物だけど、だからこそ愛されるキャラだよね。
線路をバリバリ壊しながら列車が飛び発つシーン
物語序盤のピーク。
老パルチに見送られながら、線路(カタパルトレール?)をバリバリ壊しながら999号が飛び発つシーン。
いけー!いけいけー!って思うよね。笑
というか、きっとこれ制作側も企画通ってまずこのシーンが浮かんだんじゃないかな。
あといつも思うけど、線路が崩れたら999号も落ちる?落ちない?これが分からない。
車掌さんはかなり焦っていたけど。
壁に衝突しそうなシーンもあったけど、強力な宇宙列車がへこむとは思えない
地上ではバリアがないからダメとか??
ともかく今一度万感の思いを込めて汽車が行く。
前作の綺麗な夜景と違い、暗雲の中飛び発つ999号。
幽霊列車に抜かされる、軌道の謎
幽霊列車に「本線からどけ」って言われるけど、これって割とキッチリとルートが決まっているってことだよね。
どういう仕組みなんだろう??
機関車も車掌も抜かされて泣いちゃう。
999のスピードも自慢だったのね。
ラーメタル星、ミヤウダーとの出会い
※ミヤウダーに関しては別ページにまとめたよ
【ミヤウダーのオルゴール】黒騎士ファウストとの最終決戦前にネジを巻いたのは誰か?
メーテルとの再会
忘れえぬメーテルとの再会。
ここが第二のピーク!
だよね。
まあみんな同じ感想でしょうし、映像に関してはすでにお話したし、特に言う事無し!
命の炎カプセル工場
ミヤウダーの命。
たぶんあと数分早ければミヤウダーは助かったよね。
魂抜かれる直前の人たちは機械止まってすぐ動き出していたし。
ほんと惜しかったなー。
メタルメナの態度が変わった点に関してはちょっと気になったので、そこは1ページ使って書いてみました♪
【こんなはずじゃ?】メタルメナの身投げは必要なかった?【さよなら銀河鉄道999】
サイレンの魔女
実のところ機械化帝国は鉄郎やメーテルがなにをすることもなく滅びていたよね。
ミーメさんの言うとおり、サイレンの魔女が機械化帝国の機械エネルギーを求めてやってきたのであれば。
ミーメのセリフあるのがちょっと嬉しい
お酒飲む演出とかも細やか♪
鉄郎も地球で黙って戦っていれば、そのうち敵がいなくなったはず。
もちろん何が起こったのか、まるっきり意味不明にはなるけど。
そして、鉄郎がメーテルの誘いに乗って惑星モザイクで下車したら、いつまでも幸せに暮らせたかも知れない。
これでは物語が破壊されてしまうので、以前は「サイレンの魔女の設定はテキトーだなー」って思っていたけど、今はちょっと違う。
サイレンの魔女は創作だけど、でもサイレンの魔女がいなくても宇宙空間には理不尽がいっぱい。
ブラックホールも多数あるし、圧倒的破壊をもたらす天体等が日々移動している。
どれだけ文明を築いていても、一瞬にしてすべてが破壊される可能性は常にある。
生身の人間、機械化人間の争いのその全てが宇宙から見たらとても小さい出来事。
たまたま通りかかった宇宙の理不尽(機械エネルギーのせいらしいけど)に全てが薙ぎ払われちゃう。
無敵を誇るアルカディア号も逃げるしかない。
前作は人の力、つまり鉄郎や多くの若者、ハーロックやエメラルダス、それからドクターバンなどの力で惑星メーテルを滅ぼした。
ならば今度は人知を超えたものに運命が動くのもまた、壮大な宇宙が描けていていいんじゃないかなって、今では思っています♪
人力操作て!笑
999号を人力操作って、「そんなものが用意されてる??ばかな?」って思わないでもないけど、でも実は前作から999号の石炭車もあるんだよねこれ。(石炭じゃないとは思うけど)
最初の999号が発車するときにやたら機関車の構造を描くなーって思っていたけど、ここにつながっていたのね。
では、アルカディア号は?
「あんな戦闘艦に人力操作機能が備わっているって?」と言いたいとこだけど、そこは気にするな!笑
まあ建造したトチローは機械化帝国と反対の立場をとっていたから、なにかちょっと違うエネルギーだったのかも??
じゃあエメラルダス号は、、、?
エメラルダス号はエメラルダス1人。
機械を使っている以外には考えられない。
ただ、クイーンエメラルダス号は出どころ不明の謎の宇宙戦艦。(エメラルダス原作漫画より)
なんかこう、なんとなーくうまい具合にいくのでしょう。笑
前作より大人の鉄郎。帽子はきっとメーテルに届いた。
鉄郎も別れは覚悟していたと思う。
だけど「今この場で」とは思っていなかったみたい。
通り過ぎるメーテルを見てかなりショックを受けていたよね。
だけど前作と違い、鉄郎はもう涙をこぼさない。
999号の最後尾。
メーテルめがけて大切な帽子を飛ばし、少しだけ笑顔になって別れを受入れる。
鉄郎の帽子はきっと届いた。
だってメーテルは前作でもガンフロンティア山で飛ばされた帽子を回収していた帽子回収職人だし。笑
999号最後尾、鉄郎が帽子を投げているモーションが描かれているようにも思うけど、これどうかな~?
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SAYONARA~エンディング
神のごとき演出。
名作は必ずエンディングも丁寧に作るよね。
実はエンドロールで一番泣いちゃった人も多いはず。
曲調変化とともに過去作のシーンが流れる。
これはメーテルの記憶なのかな?
子供のときに見た時は鉄郎目線のお別れ、鉄郎の未来を考えちゃってた。
だけど大人になって見ると、圧倒的にメーテル目線になるよね。
鉄郎の心にはもちろんメーテルはずっと大きい存在のままだと思う。
だけど、もう迷いなく、どんな人生でも前に向かって進んでいくと思う。
メーテルは。
メーテルは今まで一緒に旅をした少年、特に鉄郎との思いを抱きながら生きていく。
宇宙へ向かってひたすら歩き続けるメーテル。
使命も終え、鉄郎とも別れ、ここからメーテルは一体どこへ向かうのでしょう。
おそらくまだメーテル自身もよく分かっていない。
メーテルにも希望のある未来が待っていて欲しい、そう思わせるエンディングでした。
話が出来過ぎ?黒騎士ファウストが鉄郎の父親。ハーロック、戦士の銃。
劇場版銀河鉄道999は話が出来過ぎのようにも思える。
メーテルと出会い、宇宙の強者のハーロックやトチロー、エメラルダスが味方になり、戦士の銃を手に入れ、そして鉄郎の父は黒騎士ファウストだった。
あまりにご都合主義みたいに思われるけど、でもちょっとそれは違うようにも思うようになりました。
メーテルが連れて行った少年(鉄郎)が、「偶然にも黒騎士ファウストの息子だった」なんてことは、さすがにありえない。
おそらくメーテルは最初から鉄郎を、黒騎士ファウストの息子を狙って連れてきたんじゃないかな。
ドクターバンから機械化母星破壊にGOサインが出て、それで最後の最後にファウストの息子を選んだ。
まだ迷いのあるメーテル。
ファウストの息子とともにメーテル自身も迷い、悩みながら進んでいったのでしょう。
タイタンで戦士の銃をくれたおばあさんはトチローの母親。
メーテルとともにいる勇気ある少年の姿を見て、戦士の銃をあげることに決めたんじゃないかな。
そう考えると、都合よくキャプテンハーロックが味方になってくれたのも、作中不自然に思われるようなことの大体が辻褄合ってくるよね。
松本漫画・アニメに整合性なんて求めなくてもいいし、劇場アニメなんて特に矛盾無く仕上げるなんて出来ないと思う。
ぼや~っと見ていればそれで正解だと思う。
でも色々深読みしてあれこれ妄想するのも思い出の映画の楽しみ方なんじゃないかな。
別ページでメタルメナや黒騎士ファウストについても考察してみたけど、こうやってあれこれ想像の翼を広げていくと、まだまだ物語を広げていく余地はありそう。
いまさら新作作ったらイメージ壊れるから難しいとは思うけど、でも各エピソードをゆっくり丁寧に救い上げて、1年50話くらいで仕上げても面白いんじゃないかな。
***閲覧注意***
ここからは、ちょっと台無し気分になるかもしれない話題なので、見たくない人は飛ばしてね!
「そういえばここがとてもヘン!」って部分。
あくまで「同じ違和感を持っている人」向け。
「あれ、気になるよね!」って人同士の答え合わせ用。笑
【※閲覧注意!】さよなら銀河鉄道999のヘンなところ
***閲覧注意***
ここからは、ちょっと台無し気分になるかもしれない話題なので、見たくない人は飛ばしてね!
「そういえばここがとてもヘン!」って部分。
あくまで「同じ違和感を持っている人」向け。
「あれ、気になるよね!」って人同士の答え合わせ用。笑
今後また繰り返し視聴する場合、この部分が気になって映画を楽しめなくなるかも。
もう見つくして新たなく発見が欲しいって人は見てもいいかも。
読み呼ばし出来るようにしておくので、見たくないひとは飛ばしてね!
ステーションビルがどんどん伸びていく
999号が走り出してこちらへ迫ってくるとき、ステーションビルが巨大化、というか高さ伸びてる。
ここ、すごくヘン。
どうしても気になる。
なにかのきっかけで手直ししてくれないかなー。
あー、でも今まで気になり尽くしたので、たぶん手直ししたら、「手直ししたシーンだー」って思うかも??
「おかしい、弾道が右にそれていく、なぜだ」
サイレンの魔女によって弾道、999号、戦艦、機械化母星も全部右に引き寄せられていくわけだけど、、、、宇宙空間の右ってなに?笑
アルカディア号も、999号も、右、右って。
999号が惑星大アンドロメダの重力圏に突入する時からずっと同じ向きで活動していないとこんなことにはならない。
ただ、ここをこだわって「M**方位のなんとか、、」的に長々言うのもねー。
たぶんスタッフ間でも問題になって、「右で統一」したんじゃないかな?
巨大過ぎるアルカディア号、もしくは細すぎる999号
終盤のとても大事なシーンなのだけど、どう見てもアルカディア号と999号の縮尺がおかしい。
999号がアルカディア号がアルカディア号の奥を通り過ぎるのかなーって思ったら、なんとこのサイズ差のまま手前を通る。
本来は手前は大きく、奥は小さく見えるはずなので、これではアルカディア号が果てしなく巨大ということになる。(もしくは999号が細すぎ)
もちろん、アルカディア号は999号より巨大だけど、いくらなんでも差があり過ぎ。
きっと役割分担で描いでいるから、劇場公開直前に合わせてみて、変だと気がついても引っ込みつかなくなったとか、そんな感じかな~?
銀河鉄道999関連ページ
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もしも興味引くものがあれば見て行ってね!
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