さよなら銀河鉄道999を10回見たガチオタがシネマコンサートの感想を述べてみる。

※再演決定!!2023.6.17追記

銀河鉄道999 シネマ・コンサート -特別追悼公演-
〜松本零士さんを偲んで〜

公式サイト
https://www.promax.co.jp/archives/event/202311751

当ページは「さよなら銀河鉄道999」についてだけど、今回は「さよなら」は無し。
銀河鉄道999シネマコンサートのみ。

銀河鉄道999シネマコンサートに関しては別ページでこってり感想を言っているので、よかったら見てみてね!

銀河鉄道999シネマコンサートを2回見てきた感想。万感の思いを込めて公開!

 

公演は2ヶ所。
東京と福岡。

東京国際フォーラム
ホールA
2023年08月31日(木)
開場 17:30 / 開演 18:30

北九州ソレイユホール
大ホール
2023年08月26日(土)
開場 15:00 / 開演 16:00

さよなら銀河鉄道999シネマコンサートの感想。素晴らしかったけど不満もあった。

さよなら銀河鉄道999シネマコンサート!

さよなら銀河鉄道999シネマコンサートのビールタイアップ
タイアップビールのポスター♪

今回はお昼に「銀河鉄道999シネマコンサート」、そして長めの休憩(2時間)をはさんで夕方から「さよなら銀河鉄道999シネマコンサート」の2部構成。

映画2本分なので料金も2万円とかなり高額。汗
にもかかわらず会場は満員か、それに近い入りでした。

実のとこ、銀河鉄道999の劇場版ではむしろこっちの方がオーケストラに合わせやすいと思っていたので、期待度も大でした。

「銀河鉄道999シネマコンサート」に関しては別ページで!

さよなら銀河鉄道999シネマコンサート、感想

それで感想だけど、「見にいってよかったか?」って言えば、やっぱりよかった!

※再演を狙うならばPromaxの特設ページをチェック。(今まではここが更新されていた)
https://www.promax.co.jp/galaxyexpress999/

全体的に素晴らしかったけど、ただ、「大事な部分に難あり」って感じ。汗

もちろんオーケストラの生演奏はクオリティ高いものではありました。
全体的に盛り上がって感動ポイントも多々ありました。

だけど個人的に一番期待していた部分があんまり、、でした。

もちろん盛り上り、感動ポイントもいっぱいあった

さよなら銀河鉄道999シネマコンサート受付

もちろん大好きな映画でのシネマコンサート。
気持ち盛り上がったり感動もありました。

開始20分、線路をバリバリ崩壊させながら力強く宇宙へ飛びたつ999号。

999号が飛びたつシーンに合わせ、力強い演奏がまさにバッチリ、ピッタリ。

折り畳んでいたコートをぎゅうっと抱きしめながら、999号が飛びたつのを見守っていました。

このあとの幽霊列車、ラーメタル星の冒険も良かったです。

ゲリラたちの歌声はちゃんと出来るのか心配していたけど、見事にシブーい声の男性が数人が2階席に控えていて、しっかり声を合わせて歌ってくれて大満足。

首をバッキバキにしながらも映像を見上げていました。

ただし、問題はメーテルとの再会シーン。(および別れのシーン)

一番重要なシーンが一番ダメだった。

再会のテーマ、一番重要な曲がとても不満

さよなら銀河鉄道999で一番大切だと言っていい曲が再会のテーマ。(「再会~LOVE THEME~」)

メーテルとの再会と別れ、劇中2回も流す超重要曲なのだけど、残念ながらここでスベってしまった感が強い。汗

わたしがこのシネマコンサートに来た目的の半分はこの曲。
映画と生演奏が合わさるところが見たくてワクワクしながらチケットをポチりました。

もちろん映画への思いなんて人それぞれ。
演出のひとつが思った通りじゃないだけで騒いだりはしない。

でもおそらく、そういったレベルを大きく超えている。

具体的に不満は2つ。

・抑揚がおかしい
・ピアノが無い

抑揚がおかしい

不満なのが、メーテルとの再会シーン。

まず、映画の元々の演出はどうだったか。

遠くうっすら人物らしき影が見えてくるとともに小さく小さく曲が流れだす。
遠くを見つめる鉄郎が、あれはメーテルかな、、、、って、少しずつ疑問が確信に変わっていって、メーテルへかけ寄って、止まって二人長く見つめ合って、シーンの盛り上りとともに音楽も盛り上がっていく。

今回のシネマコンサートでは?

いきなりの大音量。

無粋に大音量でいきなり「ドヤー!?生演奏やでー!コレでええんやろー!?」って感じ。汗

もちろん映画と全くピタリ同じにして欲しいって言いたいわけじゃないよ。

だけど、

これはシネマコンサートなのだから、単に上手に演奏すればいいってわけじゃないよね。
これはシネマコンサートなのだから、映画に合わせた演出をするべきだと思うんだよね。

演奏で映画の音声が隠れちゃうだけならばそんな気にならない。
それはシネマコンサートの宿命。

そういう不満じゃなくって、なんか「3・2・1・はい!ドヤー!」って、単にストップウォッチでタイミングを合わせているだけの演奏をしているような。。

もちろん演奏としては立派なので、きっとシネマコンサートではなくて普通のコンサートであれば拍手拍手の仕上がりだと思う。

だけど、映画にはちっとも合っていない、合わせる気持ちが感じられなかったです。

映画を見ていたら演奏がうるさい。
演奏を聞きたいならば映画は不要。

そんな感じ。

終盤にもう一度この曲の演奏があるので「今度こそは、、」って思ったけど全く同じ演出。汗
ここは列車の加速に合わせて演奏を盛り上げていって欲しかったなー。

映画みたいにボリューム調整していくわけにはいかないけど、たとえば場面の盛り上がりに合わせて少しずつ楽器を追加して合わせていく方法だって取れるわけじゃない?

っていうか劇場一作目ではやっていたじゃん。汗

劇場1作目ダイジェスト

 

そしてこの曲の演奏、もう一つ大きなショックがありました。

ピアノが無い

この曲はピアノがメインのハズなのに、、、ピアノが無い。

いや、正確にはピアノはあったけど、曲序盤にちょびっとなって、あとは全然聞こえてこない。

これ正直なとこ、ピアニストさんになにかトラブルがあったんじゃないか?って割と本気で思っています。

それほどに不自然だった。
オーケストラ内ではピアノ音はかき消されるものなのかな?

もちろんアレンジはあっていいと思うんだ。
映画のときとピタリ同じなんて不可能だし、そこにアレンジがあるのも醍醐味だと思うし。

だけど何度も言うけどこれはシネマコンサート。

来場してきた人の多くは、この映画を何度も見てきた人だと思うんだよね。
何度も見て、何度も聞いてきたはず。

映画とピッタリ同じにする必要はない。
だけど、印象は同じようにしないといけないと思う。

だってほとんどみんな、映画と音楽だけじゃなくて思い出も見に来ているわけなのだから。

今回の演出を担当したひとは、この曲がどれだけファンに愛されているかもう一度確認して欲しい。

Youtubeを少し探せば個人の演奏が多々あるのが分かると思う。
他の曲より再生もまわっている。
中にはあんまりうまくない演奏もあるけど、それでも賞賛のコメントもいっぱい。

オープニングでもエンディングでもない曲、であるにも関わらず、ファンに長く深く愛され続けているのがこの曲。

わたしもオーケストラ素人なので、それがどれだけ難しいのか分かんない。
だけど無理してでもピアノの音をハッキリと目立たせて欲しかった。。

他にはバッチリいい場面が多い公演だったし、、それだけにこの曲の演出は悔やまれる。。

※(後日追記)ピアノが奥の方に設置していたらしく、全体の演奏になるとどうしても音が聞こえにくくなるみたいです。
参照:「ピアノが左奥に設置されているせいか音が埋もれてしまった感がありました。」(参考にしたサイト)

これ、なんとかならないかなー。
しっかり音聞こえるようにしてくれたらまた行きたい!

いい場面もいっぱいあったよ

もちろんいい面もいっぱいあったよ。
というか、上記不満以外は大体大満足。

惑星ダイアンドロメダへの突入

惑星大アンドロメダへの突入時の演奏はとても良かった!

実はここの部分がどうなるのか、今回の公演が決まってからずっと期待していました♪

セリフの無いシーンなのでひたすら演奏押し!

元がシンセサイザーでの演奏(たぶん)なのでアレンジが必要なのだけど、オーケストラだとどうなるのか?

結果、見事に迫力と、そして未知へ突入する不安と勇気が表現できている感じがして、とてもかっこよかった!

個人的な好みになってしまうけど、この映画見るたびに「ここだけはいくぶんダサいなー」って、ずっと思っていたんだよね。
突然子供向けロボットアニメが始まったような、そんな印象。

だけど今回のシネマコンサートでは大迫力。
999号突入の迫力とどきどきが十分に演出されていたと思う。

もしも再演があるならば、ここはぜひ期待して聞いてほしい。

ららら~んら~んらららら~んっのシブ~い声

今回の公演ですごく心配していたのが、ららら~んら~んらららら~んっのオジサマの歌声だったけど、見事にシブーく迫力ある声でやってくれてとてもよかった!

※後日色んな口コミを確認してみたら、「ららら~ん」じゃなくて、「ななな~ん」だとのこと。急いで動画配信確認したら、確かになんかそんな感じもー!でもゲリラが歌っているシーンは「ららら~ん」だよね。

戦いの歌(?)~SAYONARA

別れの曲は不満だったけど、その後の歌からエンディングまではとてもよかった!
歌の部分に関しては、もうちょい吹奏楽器(トランペット?)を大きくしてほしいのと、やっぱり何故かピアノが聞こえなかったけど、でもおおむね満足。

SAYONARAはメアリー・マクレガーさんの優しい声がとてもいいけど、歌声を保ったまま来日というのはさすがに不可能過ぎるので、今の実力者が担当してくれたら十分!
和田清香さんがしっかり歌い上げてくれました。

なにかと不満も言ったけど、でも最後のとこをバッチリしめてくれたおかげで後味よく終わることが出来ました。

また再演があったら見にいく?

※後日追記2022.7.18
たぶん再演あったら見に行きます!
理由は当ページ最後に追記しました♪

次の再演はとりあえず様子見、かなー。

もしも再演があったら口コミとかチェックしてみる。
それで演出を磨き上げてくれているっぽいと思ったら、その時はまた2万円使ってでも4万円使って、首や背中をバッキバキにしながらでも見たいと思います。

今回の不満点、もしかしたら多くの人が似たようなことを感じているんじゃないかな?

ちゃんと調整してくれたら絶対に感動出来る内容だし、そもそもの音楽もとても素晴らしいし、なんとかして欲しい。

その他の感想

東京オペラシティコンサートホール、前から8番目の直近席!

今回のオペラシティコンサートホール、なんと前から8番目の超超近いとこでした。

一人一人の演奏がハッキリ分かる距離で、真向いのチェロのお姉さんと目が合ってどきどきしました。笑

大興奮でのスタートだったのだけど、あんまりベストポジションではなかったです。

単なるコンサートならば前になればなるほどいいのだけど、オーケストラの上に映画のスクリーンなので見上げ続けると首が痛い。

これ書いてるの行ってきて3週間過ぎたくらいだけど、まだちょっと肩凝りが残っている。

たぶんベストな場所は2階席の一番前とか、そんな感じだと思う。
音響のバランス的にも。

演奏に近すぎると映画の音声が聞こえにくいし。

やっぱり微妙に見下ろす感じで見られるのがいいかなー。

撮影NG

上映中やオーケストラの人がいなくても館内撮影全てNG。
ステージに超近いのを自慢するため撮影したら注意されたので、写真も削除。。汗

聞きたかったセリフが聞こえない、、

演奏すごくよかったけど、老パルチのセリフは重要だからしっかり聞きたかったかなー。

だけど、ここは999号が飛びたつ迫力も大事なシーン。
演奏をとるか、セリフをとるか、なかなか両立しにくいのがシネマコンサートの難しいとこだよね。

もしかしたら、もっと後の席だとちょうどよく聞こえてよかったかも知れない。

ラッパ系の音が小さい

吹奏楽器っていうの?
トランペットとかそういうの。

なんか映画の印象に比べてかなり音が小さい気がしました。

せっかくの生演奏なのだから、多少大げさなくらいに演出してもいいんじゃないかなって気はする。
ステージ的に難しいとか、人数が確保できないとかそんな感じなのかな??

東京フィルハーモニー交響楽団

わたしはオーケストラの質を見極めるほどの能力はないけど、でも東京フィルハーモニー交響楽団は単純に素晴らしいと思いました。

今回のシネマコンサートはちょっと不満あったけど、演奏自体は素晴らしく、単純にコンサートを見に行くのであれば大満足出来ると思う。

館内アナウンスが鉄郎の声、メーテルの声、そして車掌さんの声、、

新型コロナウイルスの安全、場内ルールなどのアナウンスが鉄郎とメーテルの声でした。

鉄郎がルールを読み上げるときに、「本当はこういうのは車掌さんの方が向いていると思うのだけど、、」に切ない思いをしたひとは多いと思う。
だけど、「車掌さんも近くにいるけど鉄郎が話している」みたいな感じして、ちょっと嬉しかった♪
(車掌さん役の肝付兼太さんは2016年に亡くなっています)

車掌さん役の肝付さんはドラえもんのスネ夫役(旧)とかで有名だけど、車掌さんとスネ夫は喋りが全然違うというか、車掌さんは車掌さんになっているよね。

TVアニメの次回予告も全部車掌さんだったし、ちびまる子ちゃんのキートン山田さんみたいに、銀河鉄道999の世界は車掌さんの世界のような感じする。

もしも肝付さんがご健在であれば、きっとこのアナウンスは肝付さんだったんじゃないかな。

でもそう思うと残った野沢さん、池田さんが元気でアナウンスしてくれたのはほんとありがたいことだよね。

途中休憩後の期待感モリモリ♪

映画2時間の真ん中くらいに休憩がありました。

そして、休憩後開始時には、いきなり再開ではなくて演奏1曲分くらいで十分に盛り上げてからスタート♪
いきなり再開だとなんか微妙な雰囲気になりそうだもんね。

あと、今回は「銀河鉄道999」と「さよなら銀河鉄道999」との間に2時間くらいの休憩があったのだけど、作中の月日も2年くらい過ぎているので、すぐさま次を始めるよりも一旦頭冷やして再度始める方が没頭しやすい感じしてとてもよかったです♪

ミヤウダーのオルゴールは?

ミヤウダーのオルゴールは元の音かな?
ハッキリ聞こえたけど、演奏なのか、元の音なのか分かんなかった。汗

※後日追記
演奏で音出していたみたい。
後日公開のYoutube動画で見ました。(動画はこのページ下の方でシェアしますね)

バイオリンの一人がメーテル

バイオリン(ビオラ?)の女性の一人がメーテルの衣装で登場。
1作目、2作目ともに同じ衣装で通して演奏してくれました♪

みんな超期待していたのは間違いない

会場は満員だったし、2本目(「さよなら銀河鉄道999」)上映のずいぶん前にみんな戻ってきていて、ほんと待ちきれないって感じすごかったよ。

実際、999号が飛たつシーンまでは演奏もキレッキレで映画にピッタリな感じで、首や背中がバッキバキになりながらも一生懸命映像を見上げていたよ!

記念カード

特典の記念カード♪

さよなら銀河鉄道999シネマコンサート記念カード

これはこれで嬉しいのだけど、出来れば999号のパスにして欲しかったなー。
そんなベタなって言うかもだけどいいんだよ!ベタなことしておけば。

 

※後日追記!2022.3.8
劇場の様子がYoutube公開されました。

動画埋めこみ禁止になっていたのでYoutubeに移って見てね!

https://youtu.be/FnK0Q19KTwo

ただ、これちょっと当日のと違っている。
老パルチの声はこんなハッキリ聞こえない。(演奏が素晴らしかったからそれはそれでいい)

ピアノが聞こえにくくて不満って話をしたけど、何故か聞こえる。
映画の音を使っているのでしょうけど、つまりこれ、制作側も演出失敗したって思っているのでしょうね。

この動画では今回指摘した部分が公演当日のじゃなくて、映画の音声を大きめに使っている。
「ピアノがない」って思った部分も普通にピアノの音してた。

制作側が分かって素直に認めているとしたら、、次回公演があれば期待出来るかも!?

あと逆に、惑星大アンドロメダの重力圏突入のときの演奏、動画では映画のシンセサイザーメインになってる。
ここはオーケストラ押し押しですごくカッコよかったので、もしも劇場で見る機会があれば是非是非大いに期待して欲しい。

あとやっぱり、そもそもオペラシティがシネマコンサートに向かなかったのかなー?

音響の反射がよくないって声もあったし、スクリーンの位置がちょっと高過ぎ。汗
これ見てから首凝り肩凝りバッキバキが10日間くらい続いたもんね。笑

次はまた国際フォーラムとか、シネマコンサート向きの会場を設定して欲しいね。

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